お金の基礎知識

2016年02月12日

株式投資には2つのスタンス 資産作りと小遣い稼ぎ

 インデックス・ファンドを持つと、株式相場の動きに敏感になる。新聞でもネットニュースでも「東証株価指数」や「日経平均株価」に目が行くようになる。

 それがきっかけで株式の情報をチェックするようになると、いくつもの株式を束ねたファンドではなく、「これだ!」と思う銘柄を買いたくなるかもしれない。

 株式投資には、大きく2つのスタンスがある。

 ひとつは短期売買。英語ではトレーディング。私は「小遣い稼ぎ投資」と呼んでいる。

 間も無く値上がりしそうな銘柄を見つけ、値動きを見ながらできるだけ安く買って、値上がりしたところで売って差益をとるというもの。売買は数ヶ月〜1年以内のタイミングが普通だろう。

 たとえば、200万円の元手があって、年に10%の利益を上げられたら20万円の小遣いになる。ただし、失敗して投資額が半分以下になることもあるから、リスクは大きい。儲けは小遣いとして使ってしまうだろうから、資産が増えることあまりはない。 

 もうひとつは長期投資。英語でバイアンドホールド。これから大きく成長しそうな企業の株を買い、売らずに5年、10年、20年と持ち続ける方法。私は「資産作り投資」と呼んでいる。この手法で有名なのはバークシャ・ハサウェイという投資会社を運営するウォーレン・バフェット氏だ。

 株式投資をしようと思うなら、どちらを目指すのか、まず、スタンスをはっきり決めること。『資産作り投資』はすべてのひとに必要。『小遣い稼ぎ投資』は好きな人、得意な人だけがやればいい。

 それによって、投資法はまったく変わってくるから。

 「株式投資が好き!」「楽しい!」という人は、挑戦してみるといい。「銘柄選びは難しい」「定期的に株価をチェックするのは面倒」という人は、資産作りはファンドだけで十分だ。

 

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