株式投資には2つのスタンス 資産作りと小遣い稼ぎ
インデックス・ファンドを持つと、株式相場の動きに敏感になる。新聞でもネットニュースでも「東証株価指数」や「日経平均株価」に目が行くようになる。
それがきっかけで株式の情報をチェックするようになると、いくつもの株式を束ねたファンドではなく、「これだ!」と思う銘柄を買いたくなるかもしれない。
株式投資には、大きく2つのスタンスがある。
ひとつは短期売買。英語ではトレーディング。私は「小遣い稼ぎ投資」と呼んでいる。
間も無く値上がりしそうな銘柄を見つけ、値動きを見ながらできるだけ安く買って、値上がりしたところで売って差益をとるというもの。売買は数ヶ月〜1年以内のタイミングが普通だろう。
たとえば、200万円の元手があって、年に10%の利益を上げられたら20万円の小遣いになる。ただし、失敗して投資額が半分以下になることもあるから、リスクは大きい。儲けは小遣いとして使ってしまうだろうから、資産が増えることあまりはない。
もうひとつは長期投資。英語でバイアンドホールド。これから大きく成長しそうな企業の株を買い、売らずに5年、10年、20年と持ち続ける方法。私は「資産作り投資」と呼んでいる。この手法で有名なのはバークシャ・ハサウェイという投資会社を運営するウォーレン・バフェット氏だ。
株式投資をしようと思うなら、どちらを目指すのか、まず、スタンスをはっきり決めること。『資産作り投資』はすべてのひとに必要。『小遣い稼ぎ投資』は好きな人、得意な人だけがやればいい。
それによって、投資法はまったく変わってくるから。
「株式投資が好き!」「楽しい!」という人は、挑戦してみるといい。「銘柄選びは難しい」「定期的に株価をチェックするのは面倒」という人は、資産作りはファンドだけで十分だ。