貯金できない原因がわからない!ああ、これでした。
今日は30代のカップルのご相談でした。
3歳のお子さんがいて、共働き。
これから子どもの教育費も貯めていきたい、家も買いたい、ビジネスも始めたい。でも貯金がない!
なぜ、貯金がないのか。二人とも原因がわからない様子。以前は片働きだったのが、去年から彼女がパートタイムで働き始め、カップルとしての収入は決して低くない。貯金ができてもいいはずなのに!
話をうかがっていてわかりました! ふたりは以前は地方都市に住んでいて、数年前に東京に引っ越してきました。地方生活に不可欠の車を、東京でも当然持つものと思ってそのままキープ。
ところが、東京はアパートの駐車場代も高く、出かけた先での駐車場代も高い。それに加えてガソリン代、税金、保険、修理代、車検費用、罰金、ひいては買い替え費用などがかかる。ざっと計算しても、年間70万円以上はかかる。これがなければ、年50万円は貯められるはず(車がない分、カーシェア料金や交通費が年20万円かかるとして)。
健全な家計の物差しとして、次の割合をお勧めしている。
- 家賃・住宅ローン 手取り収入の25%以下
- 車関係費 5%以下 (あるいは、 家と車の費用の合計で 30%以下)
- 食費 15%以下
- 個人支出 ふたり合計で20%以下
- 通信費(携帯・ネットなど) 6%以下
- 保険料(掛け捨ての生命保険とする) 5%以下
手取り収入の10—15%をコンスタントに貯めている家計なら、支出の割合がどうなっていても(健康な生活を送れる限り)問題はない。
でも、貯金が手取り収入の10%未満、という人は、自分の支出と上の割合とを比べてほしい。示した%を上回っていたら、それが「貯金できない原因」である可能性がとても大きい。
今日のカップルは、彼は車を手放したくない様子。彼女は車を手放してもっと広い住まいに移りたい様子。ここから先は、FPの出る幕ではないので、おふたりに話し合ってもらいます。
すぐに解決できなくても、原因が見つかったことは、大きな前進。これがFPコンサルティングの力です。