お金の基礎知識

2017年12月08日

貯金できない原因がわからない!ああ、これでした。

今日は30代カップルのご相談でした。

3歳のお子さんがいて、共働き

これから子どもの教育費も貯めていきたい、家も買いたい、ビジネスも始めたい。でも貯金がない

 

 

 

なぜ、貯金がないのか。二人とも原因がわからない様子。以前は片働きだったのが、去年から彼女がパートタイムで働き始め、カップルとしての収入は決して低くない。貯金ができてもいいはずなのに!

話をうかがっていてわかりました! ふたりは以前は地方都市に住んでいて、数年前に東京に引っ越してきました。地方生活に不可欠の車を、東京でも当然持つものと思ってそのままキープ。

ところが、東京はアパートの駐車場代も高く、出かけた先での駐車場代も高い。それに加えてガソリン代税金保険修理代車検費用罰金、ひいては買い替え費用などがかかる。ざっと計算しても、年間70万円以上はかかる。これがなければ、年50万円は貯められるはず(車がない分、カーシェア料金や交通費が年20万円かかるとして)。

健全な家計の物差しとして、次の割合をお勧めしている。

  •                 家賃・住宅ローン  手取り収入の25%以下
  •                 車関係費             5%以下           (あるいは、 家と車の費用の合計で 30%以下)
  •                 食費              15%以下
  •                 個人支出       ふたり合計で20%以下
  •     通信費(携帯・ネットなど)     6%以下
  •     保険料(掛け捨ての生命保険とする) 5%以下

手取り収入の10—15%をコンスタントに貯めている家計なら、支出の割合がどうなっていても(健康な生活を送れる限り)問題はない。

でも、貯金が手取り収入の10%未満、という人は、自分の支出と上の割合とを比べてほしい。示した%を上回っていたら、それが「貯金できない原因」である可能性がとても大きい。

今日のカップルは、彼は車を手放したくない様子。彼女は車を手放してもっと広い住まいに移りたい様子。ここから先は、FPの出る幕ではないので、おふたりに話し合ってもらいます。

すぐに解決できなくても、原因が見つかったことは、大きな前進。これがFPコンサルティングの力です。

 

 

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