29歳の彼女と30歳の彼、同居5年目貯金ゼロ これからどう貯める?
Q 質問者は29歳のまこさん。彼は30歳。同居して5年目ですが、いままで年に数回旅行したり、家具を買ったり大きな支出があって、貯金はふたり合わせて30万円。
これからはマイホームを持ちたいし、可能なら子どももひとり欲しい。でも、子どもにはお金がかかると聞くし、子どもなしのDINKSでいくべきか悩んでいます。
A こんにちは、ファイナンシャルプランナーの中村芳子です。
いま貯金はほぼゼロだけど、将来の子どもやマイホーム取得も考えて「これから貯金したい!」とのこと。すばらしい決心です。彼と二人三脚でぜひ、がんばってください。
まず、いくら貯金したらいいか。これを肝に銘じてください。今までは、いくら貯めればいいかわからなかったと思います。
貯めるべき金額は、ずばり、手取り収入の15%です。
彼も、まこさんも、年収が450万円なので、それぞれ年67.5万円ずつ、計135万円ずつが目標。月々は、彼が5.25万円、まこさんが4.5万円、ボーナスからもそれぞれ15%ずつ貯めてください。
奨学金返済中なので楽ではないかもしれませんが、いままで貯めなかった分も取り返すつもりで努力したいところ。
大切なポイントは、この15%貯金は、住宅、子の大学費用、老後など以外に「使ってはいけない」点です。旅行や、家具の買い替えなどは、ボーナスから出すか、「使うための取り分け」口座に、積み立ててそこから使うようにします。
年間、いくらくらいの「取り分け予算」が必要かは、去年の実績から見積もって、ボーナスからいくら、月々からいくら「取り分ける」と計画を立てて、実行してください。
そして15%貯金は、かならず自動積立を使って貯めます。小野FPの提案のように「勤務先の財形貯蓄」のほか、銀行の自動積立定期がおすすめです。
ベースの貯金がないので、持ち株制度はまだ早いかもしれません。
15%の自動積立をし、使う為の取り分けを実行し、クレジットカードを原則使わない(または月収の10%以内、一回払いのみ)ことを実行すれば、「あら、不思議」とびっくりするくらい、自然にお金が貯まります。
なお、目的別に口座を使い分けること、取り分け口座などについては、拙著「結婚したらやっておくべきお金のこと」ダイヤモンド社、またはみずほ銀行のウェブサイト「おうちのおかね」で詳しく解説しています。ぜひ、ご覧ください。
中村芳子
アルファ アンド アソシエイツ