107歳で現役の床屋さん@NY すごい!その秘密は
「人生100年」と言われ始め、みんなが長生きすること、長く生きてお金が足りなくなることを心配しするようになったが、2018年10月7日のNYTimes に素敵な記事があった。以下は要約。
ニューヨーク市で、床屋さんで働いているアンソニーさんは、107歳で現役だ。自分のお店を持っているわけではなく、ディネッサさんという女性店長のもとで、何年もフルタイムで働いている。週に5日、正午から夜8時まで。イタリア系の移民で、11歳からヘアカットの仕事をしている。
Photo:Andrew Seng for The New York Times
ヘアスタイルには、そのときどきに流行があるが、アンソニーさんはそれをきちんとフォローしている。「どんなスタイルもできるよ。ショートでも、ロングでも、カールでもストレートでも」50年以上通っているお客さんもいるし、四世代で通っているお客さんもいる。
アンソニーさんは80歳のお客さんに「私のいうことをよくお聞きなさい、あんたもそのうち私の歳になったらね…」と説教をする。
週末の忙しさは、若いスタッフも目を回すのに、アンソニーさんは淡々と仕事をこなす。
アンソニーさんは1911年イタリアのナポリで生まれ、8歳の時に家族でアメリカに移民した。そして11歳で近くの床屋さんで働き始めた。12歳でフルタイムで働くため学校をやめた。
普段は電気バリカンを使うが、停電した時のために手動のバリカンを引き出しに入れている。電動が登場する前に使っていたものだ。
アンソニーさんの誕生日に、ヘアサロンはお店を閉めて誕生パーティを開く。それ以外は1年中、忠実に仕事のルーティンをこなす。が、世界中からアンソニーさんを見たい人が、カットをしてもらいに訪れる。ときには有名な俳優も。
アンソニーさんは、以前の職場で働く時間を減らされた時、ディネッサさんのサロンの求人に応募してきた。担当者が年齢を理由に、最初は断ったが、彼が再度応募してきた時、技術を見てディネッサさんは雇うことを決めたという。
「でも、私が彼のために働いてるように思えるときもあるわ。世界中から100万回の電話がかかってくるの、アンソニーさんのことを聞きたい、お店に来たいってね」
アンソニーさんも素敵だけど、当時100歳前後だった彼を雇ったディネッサさんも尊敬!