遅め婚で大切なこと(2)家は買い急がない、ローンは借りすぎない
「遅め婚」の続きです。(1)からお読みください。
・こどもの教育費は現役時代に貯めておく
親が現役のうちに子が大学を卒業するなら、教育費は子ども1人に250〜500万円貯めればいい。これは大学4年間にかかる費用(国公立自宅500万円〜私立文系自宅外1000万円)の約半分だ。残り半分は、そのときの収入から出せばいい。でも、子の卒業前に親が退職するなら、半分ではなく全額を貯めたい。
子ども18歳までに500万円貯めるなら、生まれてすぐから毎月2万円を積み立てればいい。1000万円目標ならその倍が目標だ。
・家は買い急がず、住宅ローンは65歳までに
30代後半以降の結婚だと、すぐにでも家を買いたいカップルも多い。でも、ちょっと待った。結婚すぐだと(40代でも)まだ家族構成が決まらない。働き方も変わるかも。買い急ぐと、家族の暮らし方とちぐはぐな物件を買ってしまうリスク大。
結婚して数年たって、子どもの人数がほぼ決まり、これからの働き方や暮らし方が見えてきてからの方が、自分たちにぴったりの家を選べる。
それを待つ間にしっかり自己資金を貯めよう。購入価格の最低25%、できれば30%以上準備した。
住宅ローンを長くしないことも大切。住宅ローンは、たいてい最長の35年を勧められる。でも、40歳で35年ローンだと75歳まで、45歳で35年ローンだと80歳までだ。これでは老後が苦しくなる。
住宅ローンは定年退職の65歳までに返し終えたい。45歳で買うなら、65歳までの20年ローンで無理なく買える物件を選ぶことがポイントだ。
『結婚までにやっておくべきお金のこと』からの抜粋です。