株入門は、1万円から買える インデックス・ファンドから。
実は、個人が買える「ファンド」は、3000以上ある。数え方によってはもっとだ。 この中からどれを選ぶか、すごく難しそうだが、最初に買うべきなのは、実は決まっている。「インデックス・ファンド」だ。どの証券会社、銀行でも必ず売っている。 (この説は、15年くらい前に私、中村芳子が唱え始めましたが、いまはいろんな人が口を揃えて同じことをいってる。うれしいような、くやしいような)
インデックスって、英語で指標とか指数という意味。何かの動きをあらわす目安になる数字だ。ここでは、株の動きを表す数字と覚えてくれればいい。
株式は、毎日(土・日・祝日以外)、証券取引所というところで、取引されて、値段がつく。人気のある会社の株は上がり、そうでない会社の株は下がる。景気がよくなると、どの株も全体的に上がり、景気が悪くなると、全体的に下がる。日本でいちばん大きな株の取引所 東京証券取引所一部では約1800の大企業の株式が取引されている。
株で儲けるには、上がる株を安く買うことが鉄則だが、1800の中から、上がりそうな株を選ぶのも大変だし、それを安く買うのも高く売るのも、これまた大変だ。 そこで「えぇい、全部買っちゃえ!」というのがインデックス・ファンドの発想。さっきの東京証券取引所一部の株全体の動きを表すのが「東証株価指数」だインデックス・ファンドは全銘柄を買って、指数と同じ動きをするよう作っている。
東証株価が10%上がれば、10%上がり、5%下がれば5%下がる。 株価は長い目で見れば上がる、というのが資本主義社会の考え方だ。預金よりも儲かるといわれている。ただ、1991年から約20年。日本は世界でも類を見ない株式の値下がりと低迷を経験した。しかし、その間もコツコツ投資を続けてきた人は2014年現在では、プラスの結果になっているようだ。
2008年の米国発の株価暴落(リーマンショック)で世界中の経済が打撃をうけたけど、どの国も努力をしてそこから少しずつ回復しつつある。20代が老後を迎えるまでには約40年ある。今後、暴落や低迷があったとしても、インデックス・ファンドを買うメリットは大きいはずだ。