お金の基礎知識

2016年02月17日

信用取引、ワラント、外貨証拠金取引は、 絶対手を出しちゃダメ!

 いろいろな投資商品に手を出して、予想以上に儲かったりすると、より「ハイリスク・ハイリターン」のものに挑戦したくなる。

 ネット証券では、株式の信用取引や、外貨証拠金取引(FX)、ワラントができるところも多いが、これには絶対に手を出してはいけない。

 これらは、ここまで紹介した投資信託や外貨預金/MMFとは比べものにならないほど、リスクが大きいのだ。

 ワラントは、投資金額がゼロになる可能性がある。文字通り紙切れになるワケ。

 株の信用取引や外貨証拠金取引は、たとえば100万円の取引をするのに、10万円の拠出金を預ければいい。仮に100万円が110万円に10%値上がりすると、10万円の儲けになる。10万円の投資額に対して10万円の儲けだから、10%の値上がりで100%の利益が出る。思い通りに行けば、すごいハイリターンだ。

 しかし、逆に10%動くと10万円の損。投資額はゼロになる。20%下がると20万円の損となり、追加であと10万円を支払わなくてはならなくなる。

 10万円しか持っていない人が損をしたら……と考えると恐ろしい。損を限定する取引の手法※もある。その手法を使えば大丈夫、という人もいるが、私は絶対に勧めない。人間の欲望はきりがなく、どんなに用心していても、判断を間違えることがあるから。 

 絶対に、絶対に手を出してはいけません!

 ※たとえば、外貨FXは倍率を1倍で取引すれば、為替手数料が格安の外貨預金として使えるというのは真実。ところが人間はよく深いから、うまくいくと必ず2倍10倍20倍と大きなリスクをとりたくなる。そういうわけで、アマチュアの方にはこの方法もお勧めしない。

 

 

 

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