インデックス・ファンドで物足りなくなったら、 次のステップに進もう!
自分が買ったインデックス・ファンドが、いまいくらになっているかは、銀行やネット証券のホームページでいつでもチェックできる。ログインすればリアルタイムの残高がわかる。
株価指数は、テレビニュースでも新聞でも欠かさず発表されるから、自分のお金がどうなっているか、ひいては日本の経済がどうなっているかは(株価指数は経済を計る物差しだ)、毎日チェックできる。
株式投資やファンドに興味が出てきたら、インデックス・ファンドを自動的に買っていくだけではつまらなくなるかもしれなない。それは次のステップに進むサイン。運用・投資の対象を少しずつ広げていこう。
ひとつめが「日本の株式」に投資するファンドなので、ふたつ目は海外に投資するファンドがいい。値段(正確には基準価額)の動き方が日本株と違うからだ。違う動きをするものを組み合わせるのが、分散投資の基本テクニックだ。
候補はふたつ。ひとつは、次のコラムで紹介する外貨MMF/外貨預金。
もうひとつは、外国株式に投資するファンドだ。アメリカの株式に投資する「アメリカ株式ファンド」や世界の株式で運用する「世界/国際株式ファンド」などがある。名前や運用の方針は様々。自分が口座を持っている銀行やネット証券では、日本株以外にどんな分野のファンドを扱っているか調べてみよう。窓口やコールセンターで相談してみるのもいい。
気をつけたいのは、経済が急に発展している新興国(アジアなど)に投資するファンド。大きく値上がりして話題になることも多いが、小さい発展途上の国の株式は、先進国や大国の株式に比べて、値動き(つまりリスク)が大きい。これらに手を出すのは、もう少し経験を積んでからにしたい。
外貨MMFも外国株ファンドも、インデックスファンドと同じで、毎月自動積み立てで買うのが基本。さあ、月1万円、どの積み立てを加えようか。
このコラムは『新版 20代のいま やっておくべきお金のこと』からの抜粋です。