お金の基礎知識

2018年04月17日

「シングルの老後が心配」うんうん。ではいま先輩シングルに何をしてる?

シングル女性が増えている。

2016年6月まで、5年間、アメリカで暮らした。数ヶ月に1度は帰国して仕事もしたし、新聞もネット情報も毎日チェックしていたけど「日本がどうなっているか」を肌で感じることはできなかった。

帰国して1年くらいたって気づいたのは「シングルの女性増えている!」ということだ。渡米前40代だった数人の女友だちは、皆シングルのまま5歳年をとっていた。

ファイナンシャル・プランニングの相談も、40代、50代、60代のシングル女性からのものが増えた。で、彼女たちは元気だが、お金の悩みはとても悩ましい。

安心してお金をこと相談できる人がいなくて、ひとりで大きな決断をしなくてはいけない。家を買う住宅ローンを借りる。年金保険を契約する。確定拠出年金を始める。家を売る買い換える投資用の不動産物件を買う。高齢者施設に入居する。

配偶者や子が入れば、専門家じゃなくても、悩みを打ち明け、一緒に情報を集め、あれやこれや話し合って決めることができる。

ところが、親はすでにない。ラッキーな人は、きょうだいや甥姪がいるが、きょうだいがない人は、家族と呼べる人がもういないか、もうすぐいなくなってしまう。女性一人だと、どんな買い物や取引でも足元を見てくる人がいる。詐欺に遭う人もいる。

これは、まずいぞ。「専門家として彼女らの味方にならなければ!」と決心しました。そこでウェブサイトもアップデートして、女性へのサービスを前面に打ち出しました。

そこへ、相談に来てくださったのが、この方。50代シングル。エッセイスト岸本葉子さん。

実は私、ずっと前から彼女のエッセイのファンでした。毎日の平凡な暮らしの中に、女性ならではの温かいものを発見して分けてくれるという感じ。でも、この本「がんから始まる」はショッキングで、40歳でがんを告知され、シングル女性として、診断を受け入れ、治療を選び、ひとりで入院や手術や退院の準備をし、ひとりで退院後を生きていく、というものでした。彼女の柔らかさの内側にある芯の強さを感じました。絶版になっているようなので、ぜひ中古か図書館で手に入れて読んでみてください。

その憧れのエッセイストさんのファイナンシャル・プランニングをさせていただけるとは光栄でした。内容は秘密ですが、(2018年秋発売の単行本「シングル女性の老後をテーマにしたもの」でご紹介いただけるよう)、先日(4月12日)の日経夕刊のコラム「人生後半はじめまして」で、こう書いていただきました。

「老後の話を同世代の人とすると、行き着くところは不安である。自立しての生活が難しくなったら施設に入る他ないが、民間の施設は高いというし、そんなお金はないし、と。打開策を探りたく、本の取材を兼ねて、ファイナンシャルプランナーさんに会った。内容の詳細は本の方に書くが、お金以外の話で印象的だったひとことがある。あなたは今、高齢者のために何かしていますか、と。自分がしていることは、将来人もしてくれるだろうと思えるものだという。…」

老後の本当の不安は、お金でも健康でもない。人間関係だ。日本では万全とは言えないまでも、ミニマムの衣食住&医療は保障されている。足が不自由になった時に用事に付き添ってくれる。寂しい時に訪問してくれる、電話で話をきいてくれる。入院したらお見舞いに来て手を握ってくれる。最期の時、となりにいて「大丈夫よ」と言ってくれる。

家族や血縁を超えた、そういう人間関係を創っていくのがシングルの人たちの課題だと思う。シングルでなくても、家族が先に死んでしまったり、家族がみんな遠方に住んでいることもある。つまり、これからの日本人(外国人も)みんなの課題。

あなたはそんな人たちのために、今日、今週何をしましたか?まだだったら、何ができるか考えてみましょう。確定拠出年金で積み立てるよりももっと大事なこと。

ファイナンシャルプランニング、老後資金の相談で、お金のことだけ答えを出してもらっても、あなたの不安、問題は解決しないかもしれません。

ほかのFP相談で満足できなかった方、もうひとつ深いところにある問題を見つけて解決したい方、ぜひ相談にいらしてください。お待ちしています。

 

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