【そうかなあ? 奨学金の返済 いそがなくて大丈夫よ!】
【そうかなあ? 奨学金の返済 いそがなくて大丈夫よ!】
ふだんは、ほかの方が書くマネー記事は新聞以外は読まないのだけど、Money Forword (家計&資産管理アプリ)のウィークリーレポートをチェックしていたら、ここにたどり着きました。
みなさんにも知っていていただきたいのは、FPが100人いたら、アドバイスも100通りあるということ。どれが正解かは、相談者が一生を終えてみないとわからない。損だったか得だったか、不満だったか満足だったか、社会に与えた影響は良かったか悪かったか。
家計・貯蓄・投資の相談では「奨学金」の相談も増えています。いまや大学生や院生の 2.6人にひとりが学生支援機構の奨学金を利用している時代だからね。
で、奨学金は就職後、10年や20年かけて返していくのが常だけど、運良く高収入の職についた人は、途中で残額を繰り上げて返済することもできる。そのとき、どう判断するか。
下のコラムを書いたFPさんは、「早く返しちゃったほうがいいですよ」とのアドバイス。曰く。「株式投資などの資産運用の利益は不確実ですが、借金返済による利息の削減は無リスクで行うことができるので真っ先に考えるべきです。借金を繰り延べていると、その分毎月の家計に余裕ができるので無駄遣いもしがちです。」
確かに、無駄遣いをする傾向がある人は、先に借金を返しちゃうのがいいですね。
でも、毎月数万円の積立貯金や投資が実行できている相談者だったら、返し急ぐ必要はありません。こうアドバイスします。「奨学金は超低金利。返し急ぐ必要はありません。ましてや貯金や投資でそれ以上の利回りを達成できる可能性が高ければ、繰り上げ返済は損で。」その分手元の貯金や投資を増やすことで、住宅購入の頭金や子どもの教育資金も多く準備できます。奨学金は返し急がず、これからも積極的な運用を心掛けてください。ただしリスクをとりすぎないよう注意して!」
相談するFPを選ぶ際は、FPが過去の相談にどのように答えているか、どんなアドバイスをしているかをチェックして、納得がいく人、価値観がぴったり来そうな人を選んでください。